独立個人党のオルタ黙示録：なんでも何が正しいのか自分で考えてみよう－世界暴政化の策謀を絵本で理解－「百聞は絵本にしかず」
Analysis warns that ongoing Western sanctions against Russia will lead to hyperinflation Tuesday, March 29, 2022 by: JD Heyes
(ナチュラルニュース） 先週発表された西側の対ロシア制裁に関する分析によると、この制裁が長引けば長引くほど、世界はハイパーインフレの連鎖に陥り、食糧難と大規模な騒乱につながる可能性が高くなると警告しています。
ダグ・ケイシー[Doug Casey]のウェブサイト「インターナショナル・マン」に掲載されたこの分析レポートは、ロシアがわずか20年前よりも世界経済にとってはるかに重要であり、それゆえ同国への制裁や禁輸は「インフレのスーパーストームにつながるだけだ」と指摘することから始まっています。
この報告書は、ロシアが世界のパラジウム生産の46％、プラチナ生産の15％を含む、最も需要の高い原材料の主要な供給国であることを指摘しています。さらに、ロシアは石油、天然ガス、石炭などのエネルギーや、金、銀、ニッケル、銅、アルミニウムなどの重要な鉱物を大量に生産し、小麦や肥料の世界的な生産国の一つでもあるのです。
「20年ほど前、ヨーロッパ（と「西側」）には北海があり、ロシアやアメリカに匹敵するほどの生産量を誇っていました。しかし、今ではその面影はありません。そして、米国のシェールが期待を裏切り続ければ、ロシアが『合理的な疑いを越えて』世界最大の石油生産国になる日もそう遠くはないだろう」と、その報告は付け加えています。
ロスネフチ、ルコイル、ガスプロムがヨーロッパの石油需要の約36％を供給しているのに、制裁を受けると困る、と本当に思っているのでしょうか？
下のグラフで、ヨーロッパの石油を供給しているのはどこか、見てみてください。
さらに、欧州のいくつかの国も膨大な量のロシアの天然ガスを輸入しており、例えばフィンランド、オーストリア、リトアニアは天然ガスの100%をロシアから輸入していると報告されています。
しかし、この報告書では、モスクワから供給される物資の中には、多くの人が考慮していないものがあるとしています。特に石炭です。ロシアはオーストラリアとほぼ同量の一般炭を輸出しており、原料炭もアメリカとほぼ同量、オーストラリアが輸出している量の約40パーセントを輸出しています。つまり、ロシアのエネルギー供給を断つことは、世界の供給量を大幅に減らし、大規模なインフレを引き起こすことになるのです。
さらに、ロシアは原子力発電に使われる濃縮ウランの50％を供給していることも指摘されています。米国の左翼的な環境保護主義者たちは、なぜかゼロエミッションの原子力発電を嫌うが、原子力発電は米国の1日の電力需要の5分の1をまかなっているのです。
石炭もまた、アメリカの送電網を動かしていますが、クリーンな燃焼の天然ガスに取って代わられつつあります。米国はこれらすべてのカテゴリーにおいて、その差を埋めるだけの資源を持っていますが、ヨーロッパの多くの国々はそうではありません。そして、ドナルド・トランプ大統領のエネルギー政策の再開には、米国を数十年ぶりのエネルギー自立に導いたとはいえ、政治指導者のすべてが「賛成」しているわけではありません。
「世界の他の国々がロシアの商品輸出に制裁を加えるようなことがあれば、それらの国、特にヨーロッパでワイマール共和国型のインフレが起こる可能性が高い」と、報告書は結論付けています。
すでに、ウクライナ戦争が5週目に入り、食料品やその他の商品価格が世界的に急騰しています。特に米国では、ジョー・バイデンが就任して1年余りずっと上昇していたガソリン価格が、ロシアの侵攻後に急騰し、現在では2008年の高騰時と同じかそれ以上の価格になっているところもあります。
そして、ガソリンやディーゼル燃料の価格が上昇すれば、商品を市場に届けるコストも上昇します。輸送業者は単に燃料費の増加を食い止めることはできないでしょう。燃料費は消費者に転嫁され、既存の記録的な高インフレのサイクルに拍車をかけることになるのです。
ウクライナでの戦争は、アメリカ人や他の多くの国々にとっては「あちら側」の話かもしれませんが、ロシアは世界が機能するために必要なものの多くを供給しているので、戦争と制裁が続けば続くほど、インフレはひどくなるでしょう。
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